ぼろアパート時代の、【キノコ鍋】。

今週のお題「鍋」
大田区の安いアパートで、気さくな、はす向かいの部屋の住人と友達になった。

ある日の夕方、【キノコ鍋食べませんか?】と招待された。

十才も年上の人生の先輩に、キノコ鍋をごちそうになった。

世間話が楽しかった。

土鍋に、キノコと、豚肉を入れて、グツグツ煮込む。
小皿に、しょうゆを入れて、椎茸、まいたけ、なめこ、えのきだけ、春菊、肉、をつけて食べた。
【うまかった!】

30年近く時は経ち、今は孤独に日々を送る自分が居る。

昔食べたキノコ鍋の味は、友情の味だったと、今、思う。
鍋をつついて、話し合える友達は、【大切】な存在だと今は思う。近々健康に良いキノコ鍋でも食べようかと、思った。