⑯愛犬の思い出。エアデールテリア。

f:id:detour1:20190320201748j:plain小学校5年頃、遊び友達はドーベルマンを飼っていて、何時も散歩に付き合っては[格好いい犬だなあ]と、感じていました。
私は、愛犬の友や、犬の飼い方の本等で、飼いたい犬種をさがしました。
イギリスのエアデールテリアは、[人に優しく、勇敢な犬]という説明を見て。
特にエアデールテリアが大好きになりました。
父に車で、犬の譲る場所に連れて行ってもらい、とてもワクワクしました。
シェパードの犬舎に行ったとき、父が、[シェパードも、いいな]と言った記憶があります。
犬を飼う前のこの時が、[たのしさ]から考えると、
一番幸せだったのかもしれません。



数週間後、埼玉県から愛犬の友をつてに、エアデールテリア2匹がやって来ました。エアデールの仔犬は、成犬とは違い、まるまると、黒色が多い小熊のようでした。
二匹のうちどちらかを選ぶ事に、なりました。
元気な方は、気が強く感じましたが、この犬を選びました。
犬を飼う事の、大変な日々が始まりました。
環境が変わったので、仔犬は、夜通し遠吠えをしました。
元の場所に戻りたかったのでしょう。
毎日エアデールテリアと一緒にいられるのが、嬉しかったです。カルシウムや、ビタミンDをエサに入れて、くる病の予防をしました。
犬を飼う事は、生やさしい事ではありませんでした。飼い始める前は、[夢一杯]でした。
家族皆で可愛がりましたが、飼い主の私は、次第に散歩が面倒になったり、世話を怠りました。
私自身が、動物を、犬を飼う資格が無かったのです。犬を飼う夢は、見れても、飼ってはいけなかったのではないかと、考えてしまいます。
エアデールテリア犬との、楽しい思い出はありましたが、父や、母の協力が、あって、長年飼い続ける事ができたのだと、おもいます。
たまには、私の手の甲に、犬歯をコツンと、当てて
反抗らしき事はありましたが、エアデールテリアは、人に従順で、からだは大きいながらも、やさしい犬でした。
犬は飼うのが難しいと今では考えています。
[格好いい犬を連れている自分を演出するため]に、エアデールテリアを飼ったとしたならば、私は、最悪の飼い主だったと思います。
ですから、35年も経って思うには、私自身の[人間性の欠落した部分]が、犬を飼う事によって明確にされたとも考えられます。
[犬を飼うならば、家族の一員として、付き合わなければならないと、思います。]
ダメな飼い主で、申し訳なかったと、エアデールテリアの霊に、手を合わせたいと思います。